日本の人口は約1億2千万人ですが
文化庁発行の『宗教年鑑』では
「我が国の信者数」は約1億8千万人
となっています。
あれ?
グラフを見ていただけばわかる通り、「我が国の信者数」は仏教系と神道系がほとんどを占めています。
実は、仏教で葬儀や法事をすると「仏教の信者」とカウントされ、神道で初参りや七五三や結婚式をすると「神道の信者」とカウントされるので、かなりの割合の日本人がダブルカウントされているのです。
そして、日本では宗教は個人的に信じるよりも「家」単位で信じる傾向がありましたので、この「仏教の信者」を「檀家」と呼びます。
たとえば江戸時代
山村に1軒のお寺があったとします
村人は、葬儀や法事だけでなく、悩み相談や体調不良や教育(寺子屋)など、ありとあらゆることでお寺を訪ねました。
お寺は社会インフラとしての機能も持ち、また江戸幕府が定めた寺檀制度もあったので、村人は自然とお寺の檀家になっていたのです。
また、昔は生まれ故郷を離れ見知らぬ土地に移住することも非常に少なかったので、ウチは代々この寺の檀家だ、という意識を持っていました。
しかし時代は変わり、現代は公共サービスが充実し、人は進学や仕事で遠隔地に移動するようになり、家を継ぐという考え方が薄れ、また憲法では信教の自由が保障されています。
ですので「檀家」という仕組みが現代に合わなくなってきていると感じ、なごみ庵は檀家制度ではなく会員制度を選ぶことにしました。
【縁人会員】
会員の名称は「縁人(えんじん)」としました。
仏教は「縁」を説く教えですので、その縁で集まった人々という意味があります。
また、一般の方も僧侶も一緒に進んでいけるようにと思い、エンジンもイメージしました。
会員といっても入会や退会の手続きがあったり、年会費や寄付の義務があったりするわけではありません。
さまざまな形でご縁があった方は、みな縁人会員だと思っており、毎月発行の寺報「なごみ庵だより」を郵送させていただいております。
また、PDFでのメール配信も可能ですので、ご希望の方はお気軽にご連絡ください。